日本人の頭頂部にあるつむじは通常1つですが、複数のつむじを持つ人は一定の割合で存在します。皮膚科学および人類遺伝学の調査データによると、つむじが2つ以上ある人の割合はおよそ7%と報告されています。さらに3つ以上存在する「多重つむじ」の持ち主は1.5%〜3.0%前後にとどまり、非常に珍しい頭皮の特徴と言えます。
つむじの形成は、胎児が母親の胎内にいる妊娠初期(およそ妊娠10週〜16週頃)の皮膚組織の発達段階で決定されます。毛包が斜めに傾いて頭皮に配置される際、頭蓋骨の成長スピードや皮膚の引っ張られ方によって毛流の渦が生まれます。この発生プロセスには優性遺伝が関与しており、生まれたばかりの赤ちゃんにつむじが2つある場合、両親や祖父母など直系の親族にも同じ特徴を持つ人が見つかるケースが目立ちます。
また、つむじには回転方向(右巻き・左巻き)が存在します。日本人全体では右巻きが約50%、左巻きが約50%とおおむね半々ですが、つむじが2つある場合は「右巻き×右巻き」「左巻き×左巻き」の同方向ペアだけでなく、「右巻き×左巻き」という逆回転のペアを持つパターンも見られます。特に左右に並んで逆回転するつむじは、毛髪同士が中央で激しく衝突し合うため、生え癖がより顕著になりやすい特徴を持ちます。