須賀貴匡の経歴を語る上で外せないのが、2002年に放送された『仮面ライダー龍騎』です。「戦わなければ生き残れない」という過酷なバトルロワイヤルを描いた同作で、須賀貴匡は愚直なまでに正義と平和を信じる主人公・城戸真司(仮面ライダー龍騎)を熱演しました。
若い頃の須賀貴匡は、抜群の透明感と端正な顔立ち、そして人懐っこい笑顔で「圧倒的にかっこいい」と爆発的な人気を獲得しました。しかし、彼の真骨頂は単なるイケメンヒーローにとどまらない感情表現の豊かさにありました。過酷な運命に翻弄されながらも泥臭く生きる城戸真司の葛藤を見事に表現し、作品自体を特撮史に残る金字塔へと押し上げたのです。
その後も連続テレビ小説『カーネーション』での安岡泰蔵役や、大河ドラマ『八重の桜』『軍師官兵衛』など、NHKの看板ドラマに相次いで出演しました。とりわけ『カーネーション』で見せた戦争の影を背負う繊細な演技は、特撮ファン以外の一般視聴者層やドラマ批評家からも絶賛され、名実ともに本格派俳優としての評価を確固たるものにしました。