華やかな芸能界の表舞台とは裏腹に、宮路オサムのプライベートは極めて実直で家族思いの一面を持っています。とりわけ長年連れ添う妻の存在は、ソロ転向後の激動期を乗り越える上で最大の防波堤となってきました。
メガヒットを記録した殿さまキングス時代は、寝る間もない猛烈な過密日程により家庭を顧みる余裕すら奪われていました。しかし、解散後にソロ歌手として単身全国を営業して回る苦境に直面した際、弱音を吐く宮路を精神的に鼓舞し、健康管理の徹底や身の回りのサポートを一手に引き受けたのが妻でした。宮路自身も過去の手記やインタビューの中で、「家内がいなければ、とっくに歌をやめて田舎に帰っていたかもしれない」と素直な感謝を吐露しています。
また、息子をはじめとする家族との関係も良好です。芸能人の家庭にありがちな派手なスキャンダルとは一切無縁で、オフの日には家族と穏やかな時間を過ごし、孫の成長に目を細めるごく普通の温かな父親・祖父としての横顔を持っています。
家庭という強固な安全基地があるからこそ、79歳を迎えた今もステージ上で「女心の切なさ」や「男の哀愁」を堂々と演じきることができるのです。家庭の崩壊や孤独が報じられることの少なくない昭和の男性芸能人にあって、宮路の堅実な私生活は極めて模範的なモデルケースと言えます。