小出の役者としての魅力は、どこか哀愁を帯びたリアリティと、複雑な人間心理を表現する演技力にある。かつて高評価を得たドラマ『Nのために』で見せた繊細な演技は、今なお語り継がれる名演だ。挫折とアメリカ生活、そして妻との出会いを経た現在の彼は、若い頃の若々しさとは異なる、深みのある大人の包容力を漂わせている。
芸能界という浮き沈みの激しい世界で一度はすべてを失いかけた彼が、再び表舞台で評価されるようになった背景には、人としての成長がある。妻という揺るぎない味方を得たことで、演技におけるブレがなくなり、作品ごとに深化を遂げているのだ。映画や舞台への出演オファーも相次ぎ、実力派としての再評価は決定的なものとなっている。