デジタル機器に詳しいユーザーの間でも盲点になりやすい業界の常識や、ネット上で広がる誤解を是正していきます。
誤解1:「USB Type-Cならどれも同じ高速転送ができる」
これは最大の罠と言わざるを得ません。「Type-C」とはあくまで物理的な端子の形状規格に過ぎず、中身の通信プロトコル規格とは無関係です。外見はまったく同じType-Cポートであっても、データ転送速度がUSB 2.0(最大480Mbps、実測30〜40MB/s)に据え置かれている廉価なUSBメモリが市場に大量に出回っています。規格表記に「USB 3.2 Gen 1(またはUSB 3.0/3.1 Gen 1)」以上の記載があるかを必ず確認してください。
誤解2:「大容量モデルほど壊れやすくデータが消えやすい」
精密機器の構造上、容量と故障率は直接比例しません。むしろ最新の512GBや1TBモデルは高密度3D NANDフラッシュと最新のウェアレベリング(書き込み平準化制御)コントローラーを搭載しているため、一部のセルへの書き込み集中を防ぐ耐久アルゴリズムが強化されています。壊れやすさを左右するのは容量ではなく、使用中の過度な熱の蓄積と、OS上で「安全な取り外し」を無視して強制的に引き抜く行為です。