本シリーズの醍醐味は、矢印が複雑に入り乱れる歪んだ人間関係にあります。各作品の相関図を整理すると、どの作品も「一途な愛が嫉妬と猜疑心によって狂気へと変貌する構造」が一貫していることが分かります。
『奪い愛、冬』のキャスト相関図では、デザイン会社に勤める池内光(倉科カナ)と婚約者の奥川康太(三浦翔平)の平穏な日常が、かつて光が心から愛した元恋人・森山信(大谷亮平)の出現によって崩壊していきます。信の妻である森山蘭(水野美紀)は、過去の事故で右足が動かないことを理由に信を精神的に縛り付け、光と信の再会を知るや否や執拗な妨害工作を展開。さらに康太の嫉妬心が暴走し、善人だった婚約者が怪物へと変貌していくグラデーションが見事に描かれました。
『奪い愛、夏』のキャスト相関図では、マッチングアプリ会社「ラブネスト」の女社長・花園桜(水野美紀)が、実家の借金に苦しむ広報部員の桐山航(小池徹平)に「1億円で私と結婚しなさい」と持ちかけるところから始まります。航には同僚の恋人・空野杏(松本まりか)がおり、桜の監視カメラやGPSによる執拗な束縛をかいくぐりながら密会を重ねますが、桜の狂気は二人の予想を遥かに超えていました。
『奪い愛、高校教師』のキャスト相関図では、バツイチの看護師・星野露子(観月ありさ)と、その娘で女子高生の星野華(岡田奈々)が、華の通う高校に赴任してきた音楽教師・冬野三太(大谷亮平)を巡って血で血を洗う争奪戦を繰り広げます。三太の婚約者である英語教師・十仲武代(松本まりか)も加わり、母娘と婚約者の三つ巴という過激極まりない相関図が完成しました。