『ヘタリア Axis Powers』の幕開けを象徴するのが、第一次世界大戦の戦場で起きた「トマト箱に入ったイタリアと、それを捕獲したドイツの遭遇」です。降伏して泣きつくイタリアと、そのあまりの弱さとマイペースさに頭を抱えるドイツ。この構図こそが、2人のすべての始まりでした。
規律と訓練を重んじるドイツに対し、イタリアはパスタとシエスタ(昼寝)と女の子を愛する楽天家。一見すると水と油のような性格ですが、ドイツはイタリアの世話を甲斐甲斐しく焼き、イタリアは困ったことがあると真っ先に「ヴェ〜、ドイチュ〜!」とドイツに泣きつきます。この「振り回される苦労人×無邪気な甘えん坊」というパワーバランスが、枢軸チームの核として機能しています。
単なるギャグ描写にとどまらず、ドイツがイタリアの素直さや明るさに救われ、イタリアがドイツの不器用な優しさを誰よりも理解しているという精神的な相互依存関係こそ、独伊が長年愛される最大の理由です。