よしが浦温泉ランプの宿を語る上で欠かせないのが、宿が位置する「聖域の岬(珠洲岬)」のスピリチュアルな求心力です。富士山(山梨・静岡)、分杭峠(長野)と並び、「日本三大パワースポット」の一つに数えられるこの岬は、対馬暖流とリマン寒流が交差する気流と海流の特異点として古くから崇められてきました。
敷地内からアクセスできる「青の洞窟」は、波の浸食によって穿たれた天然洞窟の中に海水が流れ込み、光の屈折によって水面が神秘的な青色に輝く奇跡の情景を見せます。かつて源義経が奥州へ落ち延びる途中に舟を隠したという伝説が残るこの洞窟は、洞窟内に祀られた舟隠しの祠とともに、訪れる者に自然の神聖さを強く意識させます。
さらに、断崖から空中に突き出すように架けられた展望台「スカイバード」からは、眼下に広がる荒波と水平線のパノラマを一望でき、日常の喧騒を完全に遮断するカタルシスをもたらしてきました。単なる温泉宿にとどまらず、地球規模の大自然エネルギーを直接五感で浴びる「パワースポット体験」が組み込まれている点こそ、旅人を引き寄せてやまない最大の原動力です。