現在の百円ショップ業界は、かつての価格勝負から「品質とデザインの百花繚乱」の時代へと完全にシフトした。最大手の業界リーダーである大創産業(ダイソー)を筆頭に、洗練されたくすみカラーやナチュラルデザインで圧倒的な支持を集めるセリア、そしてユニークなアイデア商品で独自路線をひた走るキャンドゥ。この3大巨頭による開発競争は凄まじい。
長年にわたり王座を維持してきたキングジムをはじめとする伝統的な文房具業界のメーカー側も、この勢いには強い関心を寄せている。従来、堅牢なオフィス向けファイル用品は文具専門店の専売特許であったが、今や100円ショップの製品がその耐久性と美しさにおいて匹敵するクオリティを獲得しているからだ。くすみブルーやサンドベージュといったトレンドカラーを採用したシールは、無機質になりがちだったオフィス空間に穏やかな彩りを与え、働く人のモチベーション向上にも一役買っている。