一方で、この音には私たちが想像する以上の心理的効果があることが明らかになってきた。音響心理学の研究によると、あの独特の4つの音階は、人間の脳波をアルファ波へと導きやすいリズムで構成されているという。
長年にわたってこの音を聞き続けてきた日本人の脳は、無意識のうちに「集中」と「緩和」のスイッチを切り替えるトリガーとして機能している。突然この音を奪われた生徒の中には、時間管理はできても、授業への集中モードに入るまでに以前より時間がかかるケースも報告されている。これは一種の条件反射であり、長年の教育が生み出した強力なアンカー(錨)なのだ。