韓国・光州事件とは?死者数と映画『タクシー運転手』の真相を解説

韓国・光州事件とは?死者数と映画『タクシー運転手』の真相を解説

韓国・光州事件とは?死者数と映画『タクシー運転手』の真相を解説の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

Q1:光州事件と「5・18民主化運動」は同じものですか?
A1:同じ歴史的出来事を指しています。かつて軍事政権下では「光州事態」「光州暴動」などと否定的なニュアンスで呼ばれていましたが、民主化の進展に伴い、国家暴力に抵抗した正当な民主化闘争であるとの評価が定着し、現在韓国の公的呼称としては「5・18民主化運動」が正式に用いられています。日本国内では今なお歴史的呼称として「光州事件」が広く認知されています。

Q2:主犯とされる全斗煥氏はその後どうなりましたか?
A2:全斗煥氏は大統領退任後の1996年、反乱・内乱首魁などの罪で死刑判決(高裁で無期懲役に減刑)を受けましたが、翌年特赦により釈放されました。晩年まで自身の発砲命令への関与を否定し続け、被害者や遺族への公式な謝罪を一切行わないまま、2021年11月に90歳で死去しました。死後も追徴金の未納問題や発砲命令者の特定調査が続けられています。

Q3:なぜ光州という都市が標的になったのですか?
A3:光州を含む全羅道地域は、歴代の軍事政権(主に慶尚道出身の朴正煕ら)によって長年経済的・政治的に冷遇されてきた歴史的背景がありました。さらに、当時民主化運動の象徴的リーダーであり新軍部にとって最大の政敵だった金大中氏の政治的故郷であったため、新軍部は光州を見せしめとして徹底的に叩き、全国の民主化勢力を萎縮させようとしたと考えられています。

Q4:映画『タクシー運転手』のドイツ人記者と運転手は実在しますか?
A4:実在の人物です。ドイツ人記者のユルゲン・ヒンツペーター氏は2016年に亡くなりましたが、生前に「死後は光州に埋めてほしい」と遺言を残し、遺髪と爪が光州の旧墓地に安置されています。タクシー運転手の金四福氏は映画公開当時は消息不明とされていましたが、映画の大ヒットを機に息子が名乗り出たことで実在が確認されました。金四福氏は光州の惨状を目撃した激しい精神的ショックから酒量が増え、事件の4年後である1984年に肝臓がんで他界していたことが判明しています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。