境港を訪れる最大の目的として多くの人が挙げるのが「カニ」です。しかし、境港で水揚げされるカニには大きく分けて「松葉ガニ(ズワイガニ雄)」と「紅ズワイガニ」の2種類が存在し、漁期・味わい・価格相場が劇的に異なります。
まず押さえておきたいのが、全国屈指の水揚げ量を誇る紅ズワイガニです。漁期は9月1日〜翌年6月30日(7〜8月のみ資源保護のため禁漁)と極めて長く、1年を通じて手頃な価格でみずみずしい甘みを堪能できます。一方、山陰の冬の味覚の王様である松葉ガニは、11月上旬(例年11月6日解禁)〜3月下旬のわずか約5ヶ月間しか手に入りません。濃厚なカニ味噌とぎっしり詰まった身肉の弾力は格別で、贈答用としての需要も集中します。
直売センターでカニを賢く購入するための最大の秘訣は、「自宅用なら迷わず足折れ(訳あり)を指名すること」です。競りの過程や網から外す際に足が1本外れてしまっただけのカニは、味や鮮度が正規品と全く変わらないにもかかわらず、正規価格の30〜50%オフで販売されます。店頭で店員さんに「今晩家で食べる美味しい足折れはある?」と声をかけると、奥からとっておきを出してくれるケースも少なくありません。