核家族化に伴う問題点は、少子高齢化との強い関連性の中でより深刻な影を落としています。親族ネットワークから切り離された家庭では、日常生活のあらゆる負荷が個人にのしかかります。
子育て世代においては、周囲に頼れる大人がいないことで「ワンオペ育児」が常態化し、産後うつや育児ノイローゼを引き起こす温床となっています。これが子育てのハードルを押し上げ、さらなる少子化を招くという悪循環を生んでいます。
さらに深刻なのが介護と高齢者の孤立です。高齢者夫婦のみの世帯では「老老介護」や「認認介護」の末に共倒れするリスクが日常化しています。個食化による子どもの「孤食」問題や、地域との関係が途絶えた独居高齢者の「孤独死」の急増は、核家族化が極限まで進んだ結果生じた構造的な歪みといえます。