連日の騒音被害に頭を悩ませる住民からは「一刻も早く駆除してほしい」という悲痛な叫びが上がる。しかし、行政や専門業者が即座に殺処分や捕獲に踏み切れない大きな理由がある。それが、日本の野生動物を守る「鳥獣保護管理法」の存在だ。
環境省が管轄するこの法律のもとでは、野生のムクドリを許可なく捕獲したり、卵や雛を傷つけたりすることは厳しく禁止されている。たとえ深刻な害鳥被害や鳴き声騒音に悩まされていたとしても、無許可での捕獲には懲役や罰金といった厳しい法的ペナルティが科される。そのため、自治体や住民が取れる対策は「いかに傷つけずにその場から追い払うか」という防鳥・忌避アプローチに限定されるのが現実だ。