Q1:家庭で流した水は、どれくらいの時間で川に戻るのですか?
A1:各家庭の排水口を出てから下水道管を流れる時間に数十分〜数時間、下水処理場(水再生センター)に到着してから沈砂池・最初沈殿池・反応槽・最終沈殿池・消毒設備を通過するまでに約12〜16時間かかります。つまり、朝8時に流した水は、その日の夜遅くから翌朝にかけて完全に浄化され、河川や海へ放流されています。
Q2:大雨が降った日、下水処理場はパンクしないのですか?
A2:雨水と汚水を同じ管で集める「合流式下水道」の場合、処理能力を超える豪雨時には、沈砂池でゴミを取り除いた段階で一部が雨水吐(うすいばき)から河川へ直接放流される構造になっていました。しかし近年では、地下数十メートルに巨大な「雨水貯留管(シールドトンネル)」を掘削・整備し、大雨の水を一時的に溜め込んでおき、天候回復後にゆっくり処理場へ送って浄化する対策が全国で完了しつつあります。
Q3:なぜ近年「下水処理場」ではなく「水再生センター」と呼ばれるのですか?
A3:単に汚水を処理して捨てる施設ではなく、「水を清浄に再生して自然へ還す」「汚泥からバイオガスや肥料などの資源を生み出す」「施設の上部空間を緑地として地域へ還元する」という積極的な循環拠点へと役割がシフトしたためです。東京都をはじめとする多くの自治体で、正式名称を「水再生センター」へと改める動きが定着しています。