ファンを驚愕させた今井達也の覚醒理由には、明確な投球メカニズムの進化があります。代名詞である最速159キロの球速を誇るストレートはもちろんのこと、打者の手元で鋭角に変化する高速スライダーの精度向上が最大のターニングポイントとなりました。
かつては力任せに腕を振っていたフォームを見直し、体幹主導の脱力したテイクバックへとマイナーチェンジ。リリースポイントが安定したことで、直球と同じ軌道から急激に視界から消える縦横のスライダー、さらには緩急をつけるチェンジアップが高精度で決まるようになりました。
球威で圧倒しながらゾーン内勝負でカウントを稼げるようになった結果、打者は狙い球を絞り込めず、追い込まれれば成す術なく空を切る場面が激増。投球の再現性が高まったことが、現在の支配的なピッチングを支えています。