運動時や猛暑期のデスクワークにおいて、「お茶ならヘルシーだから」と緑茶だけで水分を補おうとするのは危険です。ここでは水分補給に緑茶がダメな理由と、ネット上で囁かれる臓器への負担の真相を深掘りします。
緑茶に含まれるカフェインには腎臓の血管を拡張させ、水分の再吸収を抑える利尿作用があります。そのため、飲んだ量以上の水分が尿として体外へ排出されやすく、結果として利尿作用による脱水の危険性を高めてしまいます。脱水状態になると血液の粘度が上昇し、血栓リスクや熱中症の危険が高まるため、渇きを癒すためのベース水分は水や麦茶(ノンカフェイン)を選ぶのが鉄則です。
また、肝臓・腎臓への負担と噂の真相についても正しい知識が必要です。海外の健康被害事例などで「緑茶抽出物のサプリメントによる劇症肝炎」が報告されたことから不安視されることがありますが、これは高濃度に濃縮された抽出物カプセルを過剰摂取した場合の事例です。急須で淹れたり、市販のペットボトル緑茶を日常的な範囲で飲用する分には、直接的な肝毒性のリスクは極めて低いことが各国の公的機関(EFSA等)の調査でも報告されています。ただし、過剰な利尿作用やシュウ酸の濾過によって腎臓へ負荷がかかることは事実であるため、適量の遵守が前提となります。