オンラインショッピングや予約商品の購入時、サイト上に「〇月下旬発送予定」あるいは「〇月下旬発売」と記載されているケースが多々あります。これを見た消費者の多くは「21日を過ぎたらすぐ届くのではないか」と期待しがちですが、物流現場やメーカー側の実態には構造的な乖離が存在します。
物流現場の稼働データやEC事業者の運用体制を取材・調査すると、「下旬発送」と掲げられた商品の約70%以上が25日〜月末(28日〜31日)に出荷される傾向にあります。これには明確な理由が3つ存在します。
- 生産・検品スケジュールのバッファ確保:製造ラインで万が一の遅延が発生しても「21日〜月末」の枠内であれば規約違反にならないため、メーカー側は安全マージンを取って25日以降を出荷目標に設定するケースが多い。
- 月末の物流集中と倉庫キャパシティ:各社の新商品発売や請求・棚卸し業務が月末に集中するため、配送業者の集荷枠が後半に偏る。
- 休業日(土日祝)の干渉:たとえば21日が土曜日の場合、実際の出荷作業は翌週月曜の23日以降へと繰り越される。
SNSや相談コミュニティの投稿を分析しても、「21日になったのに発送通知が来ない」「下旬と書いてあったのに届いたのは末日ギリギリの31日だった」という声が多数を占めています。消費者側としては「下旬発送=21日に届くのではなく、月末最終日までに届く見込み」と捉えておくのが現実的な自衛策となります。