蕁麻疹が出たらどうする?温めは厳禁!正しい応急処置と受診目安

蕁麻疹が出たらどうする?温めは厳禁!正しい応急処置と受診目安

蕁麻疹が出たらどうする?温めは厳禁!正しい応急処置と受診目安について見逃せない 理由を厳選して解説いたします。

蕁麻疹に見舞われた直後、多くの人が「血行を良くすれば毒素が抜ける」「温めれば痒みが散る」と誤解し、熱めの湯船に浸かったり暖房で体を温めたりしてしまいます。しかし、皮膚科学において「蕁麻疹を温めること」は最も避けるべき行為とされています。

蕁麻疹の本態は、皮膚深層の真皮に存在する肥満細胞(マスト細胞)が何らかの刺激によって脱顆粒を起こし、化学伝達物質であるヒスタミンを大量に放出することにあります。このヒスタミンが毛細血管の受容体に結合すると、血管が急激に拡張し、血管透過性が亢進して血漿成分が周囲の組織へ漏れ出します。これが、皮膚の赤み(紅斑)とぷっくりとした盛り上がり(膨疹)を生み出すメカニズムです。

ここで体を温めてしまうと、熱刺激によって血流がさらに加速し、拡張した血管からヒスタミンが周囲へと一気に拡散します。さらに、神経線維末端の痒み受容体が熱によって過敏化するため、耐え難い激痛のような痒みへと跳ね上がってしまうのです。医療現場で推奨される蕁麻疹を冷やす正しい対処法は、氷水で絞ったタオルや、布に包んだ保冷剤を痒みのある局所に数分間そっと当てることです。血管を収縮させてヒスタミンの遊離を物理的に抑え込むことこそが、最も理に適った蕁麻疹の応急処置となります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。