一方で、読者が最も気になるのは「日刊ゲンダイの信憑性はどの程度担保されているのか」という点です。世間の評判を分析すると、評価は極端な二極化を見せています。政治・経済の深層を突いた独自調査報道に対しては「大手メディアより真相に迫っている」と絶賛される一方、一部の政界再編予測や芸能ゴシップに関しては「飛ばし記事(未確認の推測報道)が多い」と批判されるケースも少なくありません。
客観的な報道データと過去の検証結果を踏まえると、日刊ゲンダイの記事は大きく3つのカテゴリーに分類できます。
1つ目は、内部告発や徹底的な独自取材に基づいた「本物の調査スクープ」です。これらは後追いで大手全国紙や週刊誌が一斉に報道し、国会審議で取り上げられるほどの社会的インパクトを持ちます。
2つ目は、確かな情報源の肉声をベースにしつつも、あえて踏み込んだ仮説を提示する「政局・業界のインサイド予測記事」です。関係者の思惑がリアルに反映されるため、事態が動けば的中するものの、政治状況の変化によって外れるリスクを孕んでいます。
3つ目は、夕刊紙特有の「エンタメ・読み物としてのコラム」です。ここではあえて誇張された表現や読者の好奇心を刺激する仮説が展開されるため、これを硬派なニュースと同列に受け取ると「信憑性が低い」という印象を抱く要因になります。日刊ゲンダイを読み解く際は、文末の表現が「〜であることが判明した(事実報道)」なのか「〜との見方が浮上している(情勢分析)」なのかを峻別する視点が求められます。