日本代表の遠征時にメディアを賑わせるサッカー日本代表オフィシャルスーツ。一体どこのブランドが手がけているのかという疑問に対する答えは、時代によって二つの大きな節目に分かれます。
2000年から2023年にかけての23年間、日本サッカー協会(JFA)のオフィシャルサプライヤーとしてチームを支え続けたのは、英国ロンドン発祥の世界的ラグジュアリーメンズブランド「dunhill(ダンヒル)」でした。フィリップ・トルシエ監督時代の2000年にスタートしたこの取り組みは、「勝負服」という明確なコンセプトを打ち出し、毎年春にその年のサムライブルー専用コレクションを発表。2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会、2018年ロシア大会、そして2022年カタール大会に至るまで、歴代のワールドカップ戦士たちの移動時をエレガントに彩り続けました。
当時のプレス発表会では、日本代表スーツ選手着用モデルをお披露目するイベントが恒例行事となり、キャプテンを務めた宮本恒靖氏、長谷部誠氏、吉田麻也氏らが登壇。アスリート特有の逞しい胸板と引き締まったウエストラインに完璧にフィットするミリ単位のメイド・トゥ・メジャー(パターンオーダー)技術は、海外メディアからも「最もスタイリッシュなナショナルチームの一つ」と絶賛されました。
2023年春の契約満了以降、JFAはパートナーシップの枠組みを再定義し、2026年北中米ワールドカップを見据えた新たな装いへと舵を切りました。現在は、移動時のフィジカル負荷を徹底的に排除する高機能ストレッチ素材を採用したセットアップや、オフィシャルパートナーによる次世代型テーラードが導入されており、クラシックな重厚感から「アスリートファーストの機能美」へと劇的な進化を遂げています。