名古屋医専の最大の特徴は、単一の医療職種にとどまらず、多職種が同一校舎内で連携する「チーム医療」の実践教育にあります。各学科の現場実態を検証します。
1. 看護学科(高度看護保健学科・高度看護学科・看護学科)
4年制の高度看護保健学科では、看護師資格に加えて保健師資格の取得を目指せるほか、大学卒業と同等の「高度専門士」が付与されます。学内には集中治療室(ICU)や病棟を忠実に再現したシミュレーションルームが完備されており、高機能患者ロボットを用いた臨地実習前のシミュレーショントレーニングが徹底されています。実習受入病院とのパイプも太く、東海エリアの基幹病院での実習がカリキュラムに組み込まれています。
2. 救急救命学科
東海地区の専門学校でも屈指の歴史と設備を誇る救急救命学科では、救急車仕様のシミュレーション室や高規格ストレッチャーなどを用いた過酷な救命シナリオ訓練が行われます。教官陣には消防機関のOBや現役医師が名を連ね、国家試験対策だけでなく、卒業後の消防官採用試験(公務員試験)突破に向けた専門対策講座が並行して開講されています。
3. 臨床工学技士科
生命維持管理装置のスペシャリストを育てる臨床工学技士科では、人工心肺装置、人工透析装置、人工呼吸器などの実機を多数保有しています。医療工学と医学の両輪を学ぶ難度の高い分野ですが、電気工学・電子工学の基礎から段階的にステップアップできるカリキュラムが組まれており、文系出身者への補習体制も整備されています。
さらに特筆すべきは、医師役・看護師役・救急救命士役・臨床工学技士役の学生が一堂に会して模擬症例に対応する「多職種連携(チーム医療)ケーススタディ」です。他学科の役割と連携方法を在学中から肌で体感できる点は、単科校にはない総合校ならではの強みと言えます。