根津神社のつつじ苑が他の名所と一線を画す理由は、その類まれな品種の多様性と希少性にあります。苑内には江戸時代から受け継がれてきた古木や、国内でも現存数が限られる珍種が点在しています。
鑑賞時にぜひ注目したい代表的な品種をピックアップしました。
- フジツツジ(富士躑躅):極小輪の淡い赤紫色の花を無数に咲かせる品種。繊細な風情があり、苑内の風情を格調高く引き立てます。
- ハナグルマ(花車):花びらが細く裂け、まるで風車のような独特の形状を持つ珍しい品種。江戸の園芸文化の粋を感じさせます。
- キレンゲツツジ(黄蓮華躑躅):赤やピンクが主流のつつじの中で、鮮烈な黄色を放つ落葉低木。苑内のアクセントとしてひときわ目を引きます。
- カラフネ(唐船・別名黒つつじ):濃い黒紫色の花弁が妖艶な美しさを放つ希少種。開花時期が限られており、見つけることができれば幸運とされています。