ファンの妄想ではない。NPB関係者の間で最も待望論が根強いのは、やはりイチロー氏(シアトル・マリナーズ会長付特別補助兼インストラクター)の名だ。高校野球の指導や名球会での精力的な活動を通じ、現代の若手選手との距離感を劇的に縮めてきた背景がある。選手個々の自主性を極限まで引き出しながら、圧倒的なカリスマ性でベンチを締める姿は、多くの野球ファンが描く理想の代表像そのものだろう。
一方で、対立軸として根強い支持を集めるのが「ゴジラ」こと松井秀喜氏だ。ニューヨーク・ヤンキースでワールドシリーズMVPを獲得した重厚な実績と、日米双方のメディアや球団幹部から絶大な信頼を得る人格。プレッシャーが渦巻く国際大会において、どっしりと構えるその佇まいは最高峰の精神的支柱となり得る。
「イチローさんか松井さんか。この二人がタッグを組むような夢の陣容すら期待されている」と、大手スポーツ紙のベテラン記者は語る。しかし、本人が首を縦に振るかどうかという最大のハードルが残されているのも事実だ。