A・B・Cが定着するにつれ、学校の教室やティーン誌の読者投稿欄などを中心に「Cの先には何があるのか?」という議論が自然発生的に盛り上がりました。これが「恋のABC Dの意味」や「E以降の派生」と呼ばれる俗説の正体です。
「D」が意味する多様なバリエーション
Dの意味に関しては全国統一の定義は存在せず、地域や学校、世代によって複数の解釈が併存していました。代表的な説として以下のパターンが挙げられます。
- 同棲(Dosei):肉体関係を超えて生活を共にするステップ。
- ドライブ(Drive) / デート(Date):Cに到達したカップルがさらに親交を深める移動・外出。
- 破局・別れ(Goodbye / Danzetsu):関係がピークを迎えた後に訪れる関係の終わり。
- 妊娠(Dekichatta):C(性交渉)の結果として生じる現実的な展開。
「E以降」に込められたユーモアと当時の空気感
Dに留まらず、アルファベットをどこまで続けられるかという言葉遊びも流行しました。「E=エンゲージ(婚約)または結婚」「E=永遠の愛(Eternal Love)」「F=ファミリー(家庭・出産)」とハッピーエンドを結ぶパターンもあれば、「E=エンド(別れ)」「F=ファイト(泥沼の痴話喧嘩)」とシニカルに落とすパターンもありました。
こうした拡張版は厳密な分類というよりも、若者たちが恋愛のリアリティや将来像をパロディ化して楽しむためのコミュニケーションツールとしての性格が色濃いものでした。