ネット上の掲示板や知恵袋などで散見される「港特別支援学校は倍率が高くて落ちるのではないか」という懸念。結論から言えば、この不安の多くは制度的な誤認に起因しています。就職率ほぼ100%を掲げる職業特化型の職能開発科(都立青鳥特別支援学校職能開発科など)や就労技術科設置校では、学科試験・作業検査・面接による選考が行われ、入学者選考倍率が1.5倍から2倍近くに達することがあります。しかし、地域割りで設置されている港特別支援学校の通常学級(固定学級)は、選抜試験による足切りを行う学校ではありません。
東京都の公立特別支援学校(知的障害教育部門)への就学・進学は、学力テストの一発勝負ではなく、行政と連携した特別支援教育就学相談のプロセスを経て決定されます。2026年最新募集要項および東京都教育委員会の方針においても、各自治体の教育相談センターや児童相談所、在籍校園との綿密な面談・心理検査・行動観察を通じて、本人の適性に応じた最適な学びの場を判断する流れが基本です。
進学スケジュールとしては、中学2年生の冬から中学3年生の4〜5月にかけて最初の相談窓口へアプローチし、夏から秋にかけて実施される学校見学会や体験入学への参加が必須条件となります。定員枠の調整は教育行政側で行われるため、「受検競争」として捉えるのではなく、子どもの特性が同校の教育課程に合致しているかを早期に見極める作業が極めて重要です。