チタンマフラー磨き完全ガイド!焼き色を守る手入れと研磨の落とし穴

チタンマフラー磨き完全ガイド!焼き色を守る手入れと研磨の落とし穴

チタンマフラー磨き完全ガイド!焼き色を守る手入れと研磨の落とし穴に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

金属磨きの定番として長年愛用されている「ピカール」ですが、チタンマフラーの焼き色部分への使用は絶対に避けるべきNG行為です。ピカールには平均粒径3マイクロメートルのアルミナ系研磨剤が約20%含まれており、金属表面を物理的に削ることで光沢を出します。この研磨力が、チタンの鮮やかな発色に対して決定的なダメージを与えてしまいます。

チタンマフラーが見せる美しいブルーやパープルのグラデーションは、塗料による着色ではなく、チタンが高温に晒された際に空気中の酸素と結合して形成される「陽極酸化被膜(チタン酸化膜)」の光の干渉現象によるものです。この被膜の厚みはわずか数十〜数百ナノメートル(1ミリの数万分の1)しかありません。研磨剤を含んだクロスで数往復磨くだけで、ナノ単位の被膜は容易に削り取られ、下地の無垢な銀色チタンが露出してしまいます。

チタンの研磨剤で失敗しない方法の基本は、「削って良い場所」と「絶対に削ってはいけない場所」を峻別することです。美しいグラデーションが施されたサイレンサーやテールエンドに研磨粒子入りのケミカルを当てるのは、塗装膜をサンドペーパーで擦るのと同義だと認識しておく必要があります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。