ラニーノーズというコンビを語る上で外せないのが、伝統的な音曲漫才を進化させたポップな漫才スタイルと、本格的なメロディック・パンクバンド「Runny Noize」としての活動という二つの顔だ。音楽シーンとお笑いシーンの双方に足を浮かせた独自の立ち位置は、彼らの最大の強みであると同時に、活動の難しさでもあった。
ロックバンドとしての自由奔放なアティチュードと、お笑い芸人に求められる愛嬌や親しみやすさ。この二つのアイデンティティが交錯する中で、SNS上でのセルフプロデュースにズレが生じた可能性は否めない。バンドマンとしての尖った表現が、漫才師としてのキャラクターと摩擦を起こした瞬間でもあった。