フェローチェを一目見たときに覚える独特の違和感は、「人間の美女を思わせるしなやかなシルエット」と「生々しい昆虫の骨格」の融合にあります。細身のボディに薄い翅(はね)のような外套をまとい、頭部には長い2本の触角が生えている姿は、見る角度によって妖艶にも、不気味なクリーチャーにも映ります。
特にプレイヤーの間で話題となるのが「不気味の谷現象」です。極端に小さな顔面部には感情を読み取れる瞳が存在せず、光彩のない黄色いパーツが無機質に光るのみ。人間的なポージングで佇みながら、一切の情動が伝わってこないフェイスデザインが、直感的な恐怖や「気持ち悪さ」を引き起こす決定打となっています。
さらにゲーム内の戦闘待機モーションでは、細長い四肢を微細に震わせたり、予測不能な速さで身をくねらせたりする挙動が見られます。この「虫特有の反射運動」を忠実に再現した3Dアニメーションが、虫嫌いのプレイヤーに強い生理的嫌悪感を与えてしまいました。