2021年末、四半世紀以上を共にした大手芸能事務所「研音」からの退社は、業界内に大きな衝撃を与えた。看板俳優として盤石のキャリアを築き上げた場所からの巣立ち。それは、自らのペースで仕事と人生をコントロールするための必然的なステップだった。
実姉を窓口とした個人体制への移行は、彼の生活リズムを劇的に変えた。マネジメントを自らの手で把握し、本当に納得のいく作品にのみ情熱を注ぐ。かつてのように多忙を極めるスケジュールに追われる日々から解放されたことで、プライベートを豊かにする余白が生まれたのだ。この生活環境の変化こそが、家庭を持つという選択肢をより現実的なものへと押し上げた最大の要因とみられている。