どんなに高価な茶葉でも、淹れ方を誤ればそのポテンシャルを半分も引き出せません。急須を使った温かい淹れ方と、近年大人気の水出し(冷泡茶)の黄金比を解説します。
香りを爆発させる美味しいホットの淹れ方
凍頂烏龍茶の最大の魅力である「香り」を引き出す秘訣は、茶器の予熱と高熱湯です。
- 茶器を徹底的に温める:急須または蓋碗(がいわん)に沸騰した熱湯を注ぎ、器全体を熱々に温めてから湯を捨てます。器が冷たいと抽出温度が一気に下がり、芳香成分が立ち上がりません。
- 茶葉の量は器の底が隠れる程度:容量150mlの急須に対して茶葉約5g(大さじ1杯弱)が適量です。丸まった茶葉が数倍に膨らむため、入れすぎには注意してください。
- 湯温は100℃の完全沸騰:沸騰直後の熱湯を一気に注ぎます。
- 蒸らし時間は1分:1煎目は約50秒〜1分蒸らします。最後の一滴(ベストドロップ)まで注ぎ切ることが、2煎目以降を渋らせない鉄則です。
- 煎を重ねるごとに時間を延ばす:2煎目は45秒、3煎目は1分、4煎目は1分30秒と少しずつ抽出時間を延ばすことで、5煎目以降まで味のグラデーションを楽しめます。
旨みと甘みを凝縮する「水出し(冷泡茶)」の黄金ルール
暑い季節はもちろん、花粉対策でカテキンを胃に優しく取り入れたい時に最適なのが水出しです。低温でじっくり抽出することで、苦味・渋み成分であるタンニンやカフェインの溶出を抑え、アミノ酸(テアニン)の強い甘みを極限まで引き出せます。
作り方は驚くほどシンプルです。ボトルに茶葉5gを入れ、軟水のミネラルウォーターまたは浄水500mlを注ぎます。そのまま冷蔵庫に入れて6〜8時間静置するだけです。前夜に仕込んでおけば、翌朝には澄んだ黄金色の極上アイスティーが完成します。飲み口は驚くほどまろやかで、まるで高級白ワインのようなフルーティーな香気を楽しむことができます。