希望ナンバー制度には、ネット上の情報だけでは見落とされがちなコスト面やセキュリティ上の落とし穴が存在します。
まず誤解されやすいのがナンバープレート変更手続き費用です。ペイント式の普通ナンバープレートを運輸支局の窓口や「希望番号申込サービス」から自身で申請した場合、プレート代の実費は全国平均でおよそ4,000円から5,500円程度(2枚1組)に収まります。字光式(光るナンバー)や図柄入りを選択すると7,000円〜10,000円前後に上昇します。しかし、これを自動車ディーラーや行政書士に手続き代行として丸投げした場合、代行手数料として15,000円〜30,000円程度が上乗せされるのが業界の通例です。見積書を見て「なぜこんなに高いのか」とトラブルになるケースも少なくありません。
さらに深刻なのが「セキュリティとプライバシー」の観点です。以下の3点は、人気ナンバーを取得する前に必ず理解しておくべきリスクといえます。
- 覚えやすすぎるゆえの特定リスク:「1」「8888」「2525」などの極端に目立つ数字は、近隣住民や同僚に日常の行動範囲を一瞬で把握されます。「〇〇さんが平日の昼間にあの商業施設にいた」といった生活圏の特定が容易になり、プライバシー保護の観点からは大きな弱点となります。
- あおり運転・イタズラの標的:一部のゾロ目やイカつい一桁ナンバーは、周囲のドライバーに威圧感を与える一方で、不用意な敵対心や反発を買いやすいという側面を併せ持ちます。駐車場での悪質なドアパンチや傷つけ被害を警戒する声も現場からは聞かれます。
- 記念日・誕生日設定の危険性:自分や家族の誕生日、結婚記念日をそのままナンバーに設定している場合、車上荒らしに遭った際にキャッシュカードの暗証番号類推や自宅の空き巣リスクにつながる危険性が警察関係者から指摘されています。