あまりにも有名な話だが、公式ガイドブック『ONE PIECE RED』などで明かされた初期構想において、ゾロはバギー海賊団の「家族的」な用心棒トリオの一員としてデザインされていた。悪知恵が働き、少し下品な笑みを浮かべる男——それが原点だ。
なぜ尾田氏は彼を一味の仲間に引き入れたのか。編集者との度重なるブレインストーミングの中で、「ルフィの最初の仲間として強い個性を放つ剣士が必要だ」という決断が下された。結果として、敵役から最強の味方へと昇格を果たしたゾロ。この軌道修正こそが、『ONE PIECE』という物語を国民的大ヒットへ導いた最大のターニングポイントだったと言っても過言ではない。