過去に台風接近や震度5クラスの地震が発生した際、SNSや大手掲示板ではパークの対応について多くの実体験が報告されています。「キャストが一斉に笑顔を消し、瞬時に真剣な表情でしゃがむよう指示を出して誘導してくれた」「的確なアナウンスでパニックが起きなかった」という高評価が目立ちます。
しかし、防災心理学や災害社会学の視点から現場を分析すると、人間心理特有の危険な罠が潜んでいることが分かります。それが「正常性バイアス」と「同調バイアス」です。
「せっかく高いチケット代を払ったのだから」「みんながまだ写真を撮っているから大丈夫だろう」と事態を過小評価する心理が働き、初動の避難行動が遅れるケースが多発します。また、小さな子ども連れのファミリーや遠方からの旅行客ほど、「早く新幹線や飛行機に乗らなければ」と焦ってパーク外へ飛び出そうとする傾向が顕著です。
しかし、外へ出ても駅前広場に人が溢れて将棋倒しが発生する危険や、道路の液状化・冠水に巻き込まれるリスクが高まるだけです。「パークの中にいる方が安全である」という冷静な認識を持ち、集団ヒステリーに流されない自制心が求められます。