肺コンプライアンスとは?低下原因や計算式・人工呼吸管理の全貌を解説

肺コンプライアンスとは?低下原因や計算式・人工呼吸管理の全貌を解説

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肺コンプライアンス(Pulmonary Compliance)とは、肺がどれくらい広がりやすいかを表す力学的特性です。ゴム風船に例えるとイメージが掴みやすいでしょう。新品の分厚い風船を膨らませるには強い力(高い圧力)が必要ですが、薄くて伸びやすい風船なら、わずかな息を吹き込むだけで大きく膨らみます。前者が「コンプライアンスが低い(肺が硬い)」状態、後者が「コンプライアンスが高い(肺が柔らかい)」状態です。

物理的な定義としては、「単位圧力変化あたりの肺容量変化量(ΔV / ΔP)」で表されます。健常な自発呼吸下における肺胸郭全体の全コンプライアンス正常値は、成人で約100mL/cmH₂O(肺単体では約200mL/cmH₂O)とされています。気管挿管されて人工呼吸器に接続された成人患者の場合、胸郭の制限や鎮静の影響を受けるため、約50〜80mL/cmH₂O程度が一般的な基準値の目安です。

この数値が30mL/cmH₂Oを下回るような状況では、肺が極めて硬くなっており、換気を維持するために過剰な圧が必要になるため、肺損傷(VILI: 人工呼吸器関連肺損傷)のリスクが跳ね上がります。

吉田 誠
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吉田 誠

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