美しすぎる母として脚光を浴びた純子さんだが、その裏側にある実像は、過酷な勝負の世界に挑む息子を胃袋から支え続けた熱血の母であった。大相撲の世界で身体を作り上げることがいかに困難か、彼女は誰よりも理解していた。幼少期からの厳しい稽古に加え、毎日数キログラム単位の肉や大量のご飯を準備する日々。食卓はまさに、親子にとってのもう一つの土俵であった。
貴景勝貴信が怪我や挫折に苦しむ時期も、純子さんは感情的にならず、常にブレない精神的支柱であり続けた。どれほどメディアから注目を浴びても出しゃばらず、息子の功績を静かに称える姿。その控えめながら強い姿勢こそが、角界の頂点を目指す息子の力強い押し相撲を裏から支える隠れた原動力となっていた。