血液型と疾患感受性の相関がニュースで報じられるたび、過度な安心感や偏見といった誤情報が拡散されがちです。しかし、医学的な見地から見たコロナウイルスと血液型に関するデマの真相は極めて明快です。
「O型だからマスクやワクチンは不要」「A型は確実に重症化する」といった言説は、完全に科学的根拠を欠いた誤りです。統計上のリスク比「10〜20%程度の差」は、数百万人単位の集団を比較したときに初めて現れるわずかな数値に過ぎません。
体内の抗体保有量や中和抗体の持続期間、獲得免疫の強さには個人差が大きく、血液型の違いによる保護効果は、ウイルス暴露量や変異株の感染力によって容易に相殺されます。O型であっても大量のウイルスを吸い込めば当然感染し、重篤な肺炎や後遺症に苦しむケースは枚挙にいとまがありません。