出血の発生源が尿路(腎盂、尿管、膀胱、尿道)ではなく、血液を濾過する腎臓のフィルター(糸球体)自体にあるケースもある。代表的なのが糸球体腎炎だ。腎臓の細小血管に炎症が起きると、赤血球がフィルターの隙間を無理やり通り抜けるため、形が歪んだ赤血球(変形赤血球)が尿中へ漏れ出てくる。
世界的に信頼される医学情報リソースであるMSDマニュアルでも解説されている通り、蛋白尿と顕微鏡的血尿が同時に認められる場合は、単なる尿路の傷ではなく腎臓病変を強く示唆する臨床的特徴とされる。学問としての泌尿器科学および腎臓内科学の知見によれば、腎機能の低下を未然に防ぐためには、早い段階で腎生検などの精密検査を含めた適切な専門的介入を受けることが極めて重要である。