鷹翔千空のキャリアを語る上で欠かせないのが、入団当初から示し続けてきた圧倒的な実力と実績です。2015年に101期生として首席入団を果たした彼女は、早くから将来のトップ候補として嘱望され、宙組配属後も順調にステップアップを重ねてきました。
研4(入団4年目)の2018年には、当時のトップスター・真風涼帆の主演作『天は赤い河のほとり』で新人公演初主演を達成。古代ヒッタイトの若き皇子カイル役を瑞々しくも堂々たる佇まいで演じ切り、劇団内外にその名を轟かせました。その後も『異人たちのルネサンス』『El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』と、通算3度の新人公演主演を務め上げ、世代を代表するトップランナーとしての地歩を固めました。
2022年には、若手男役の大きな試金石とされる宝塚バウホール公演『夢現の先に』で単独初主演を達成しました。現実と夢の狭間で揺れ動く「僕」という難度の高い役どころを、抑えの効いたリアルな感情表現で熱演。従来の豪快な男役像に繊細な陰影が加わり、俳優としての表現域が一気に広がった節目となりました。