弱った胃に必要な栄養素を補給する際、主軸となるのが「柔らかい炭水化物」と「低脂質な良質タンパク質」です。炭水化物はエネルギーへの変換効率が最も高く、胃への滞留時間も短い特徴を持っています。
主食の代表格である胃に優しい食べ物 うどん おかゆですが、調理法には明確な注意点があります。うどんを選ぶ場合、コシの強い讃岐うどんを冷やしで食べるのはNGです。冷たい麺やつゆは胃の血流を冷やして消化機能を著しく低下させます。クタクタになるまで柔らかく煮込んだ「煮込みうどん」や「かきたまうどん」が理想的です。おかゆも同様に、玄米や雑穀米ではなく、精白米を水分多めで炊いた「全粥」や「重湯」に近い状態が胃に負担をかけません。
組織の修復を担う消化に良いタンパク質 豆腐 鶏ささみの活用も欠かせません。タンパク質は胃酸を中和する緩衝作用を持っていますが、脂肪分が多いと胃の排出能を遅らせてしまいます。そのため、脂質の極めて少ない以下の食材が推奨されます。
- 絹ごし豆腐:木綿豆腐よりも水分が多く、食物繊維や脂質が少ないため消化吸収が極めてスムーズ。湯豆腐や温かいスープの具材に最適。
- 鶏ささみ・鶏むね肉(皮なし):肉類の中で最も脂質が低く、良質なアミノ酸を供給。筋を取り、細かくほぐして加熱するのがコツ。
- 白身魚(タラ・タイ・カレイ):青魚や赤身肉に比べて脂肪が少なく、肉質が柔らかいため胃酸の分泌を刺激しにくい。
- 卵(半熟卵・温泉卵・かきたま):完全栄養食品でありながら、半熟状態であれば約1時間半で消化される。固ゆで卵や油を使った目玉焼きは避ける。