順風満帆に見えたキャリアの絶頂期、山口さんは突然メディアから姿を消します。その背景にあったのが、二人三脚で歩んできた父親・俊雄さんの介護でした。
幼少期に母親を亡くしていた山口さんにとって、父親は唯一無二の家族であり心の支えでした。その最愛の父が1990年代半ばにアルツハイマー型認知症を発症。病状が進行するにつれ、山口さんはタレント活動と介護の両立に苦悩することになります。
「他人に任せるのではなく、自分の手で恩返しがしたい」という強い想いから、山口さんは徐々に仕事をセーブし、2001年に芸能界を正式に引退。壮絶を極める在宅介護の現実に直面しながらも、2006年に父親が他界するまでの約10年間、献身的に寄り添い続けました。この経験を綴った著書や講演活動は、当時の介護問題に大きな一石を投じることとなりました。