作品の魅力を決定づける要素として、衣装デザインの重要性は年々増している。例えば京都アニメーションが手掛けた『響け!ユーフォニアム』では、吹奏楽部に所属する生徒たちの息遣いまでも伝える重厚な作画が話題を呼んだ。生地の重みや演奏時の身体の動きに伴う服のヨレが完璧に計算されており、視聴者に強烈な現実感を与えたのは記憶に新しい。
一方で、華やかなアイドル性の象徴として衣装を描き切ったのが『ラブライブ!』シリーズだ。ステージ衣装としての華やかさと、日常的に着用する制服の愛らしさが見事に両立されていた。こうした作品群の蓄積が、現代のキャラクターアートにおける高いハードルを形成している。