世界中の旅行者や美食家が常に注目を寄せるメディアといえば、CNNトラベルだ。彼らが発表した「世界で最も美味しい食べ物ベスト50」で、堂々の首位に輝いた歴史を持つのがタイ料理の真髄「マッサマンカレー」である。フランス料理やイタリア料理といった西洋の伝統的な高級料理を抑え、東南アジアのエキゾチックなカレーがトップに君臨した事実は、世界に大きな衝撃を与えた。
マッサマンカレーの魅力は、複雑極まりないスパイスの重奏にある。八角、シナモン、カルダモンといったドライスパイスの芳醇な香りに、ココナッツミルクのまろやかな甘みとコクが重なる。さらにピーナッツの香ばしさとタマリンドの上質な酸味が加わることで、甘・辛・酸の完璧なバランスが完成するのだ。ローカルな屋台から高級レストランまで幅広く親しまれるこの味覚こそ、現代の美食の頂点に相応しい。