同枠の歴史を語る上で欠かせないのが、金曜ロードショー ジブリ作品の圧倒的な数字と存在感です。スタジオジブリ作品が放映される夜は、世帯視聴率のみならずコア層(13歳〜49歳)の個人視聴率でも驚異的な数値を叩き出します。
ビデオリサーチの歴代データ(関東地区・世帯)を振り返ると、金曜ロードショー 歴代最高視聴率の金字塔を打ち立てたのは2003年1月24日放送の『千と千尋の神隠し』で、記録した数字は46.9%。この大記録は、現在に至るまで日本のテレビ史における映画放送の最高峰として君臨しています。
なぜジブリをはじめとする特定作品は、何度放送されても高数値を叩き出すのでしょうか。家族社会学の観点からは、「三世代(祖父母・親・子)が共通の前提知識なしに同時に楽しめ、家庭内コミュニケーションを促す安全なコンテンツ」としての機能が指摘されています。個々人が手元のスマートフォンでバラバラの動画を見る時代だからこそ、「みんなで見ている」という連帯感が強力な引力を持っています。