診断を受けてからの日常管理において、柱となるのが「食事管理」と「水分補給」です。特に腎臓病専用の療法食は、ネフロンの負担を軽減する「リンとタンパク質の制限」および「オメガ3脂肪酸・カリウムの補給」が緻密に設計されており、科学的に生存期間を2倍以上に延ばす効果が実証されています。ロイヤルカナン(腎臓サポートシリーズ)やヒルズ(k/dシリーズ)などが広く支持されていますが、腎臓病の猫は味覚のムラが激しいため、ウェットタイプやドライタイプ、ペースト状など複数をローテーションしながら飽きさせない工夫が求められます。
脱水と老廃物の排出をサポートする治療として欠かせないのが「皮下点滴」です。動物病院に頻繁に通うストレスを減らすため、獣医師の指導のもとで自宅点滴に切り替える飼い主が増えています。背中から首のあたりの皮下に輸液針を刺し、1回あたり100〜200ml前後の補液を数分かけて注入します。
【自宅点滴にかかる費用の目安】
動物病院に通院して点滴を受ける場合、再診料込みで1回あたり2,500〜4,000円程度(月額3万〜5万円以上)かかるのが一般的です。一方、自宅点滴であれば、輸液パック・輸液セット・針などの資材一式で1回あたり1,000〜1,500円前後(月額1万5,000〜2万5,000円程度)に抑えられることが多く、経済的・時間的負担を大幅に軽減できます。