現代の指定暴力団を最も追い詰めているのは、抗争相手の弾丸ではなく、徹底的な法規制による経済的兵糧攻めだ。銀行口座の開設拒否、不動産契約の遮断、親族にまで及ぶ社会的制約。かつて潤沢だった資金源は次々と断たれ、伝統的なシノギは壊滅状態にある。
調査報道ジャーナリズムの視点で追跡すると、締め出された資金が暗号資産やグレーゾーンの投資事業、さらには海外のペーパーカンパニーへと複雑に迂回している実態が浮かび上がる。しかし、そうした巧妙なマネーロンダリングに対しても国際的な包囲網が狭まっており、組織を維持するためのコストは天文学的に跳ね上がっているのが実情だ。