イル・ピッツァイオーロの真実|ナポリ伝統の職人技と名店の評判を解剖

イル・ピッツァイオーロの真実|ナポリ伝統の職人技と名店の評判を解剖

イル・ピッツァイオーロの真実|ナポリ伝統の職人技と名店の評判を解剖の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

ネット上の情報や食通の間で議論になりやすいのが、「ピッツァ職人に国家資格はあるのか」「世界大会優勝の看板はどれほど信頼できるのか」という疑問です。結論から言えば、イタリアおよび日本において、ピッツァ職人を名乗るための法的な国家資格は存在しません。しかし、それに代わる極めて厳格な民間認定制度と国際コンペティションが存在します。

その代表格が、1984年にナポリで設立された「真のナポリピッツァ協会(AVPN: Associazione Verace Pizza Napoletana)」です。同協会は原材料の選定、生地の捏ね方、窯の仕様、焼き上がりの寸法(直径35cm以下、厚み0.25cm、コルニチョーネ1〜2cm)に至るまで詳細な国際規約を定めており、厳格な審査を通過した店舗にのみ世界通しの看板番号と「プルチネルラ(ナポリの伝統道化師)」のロゴマーク授与を認めています。

さらに、本場ナポリで毎年開催される「ピッツァ職人世界大会(通称:カプート杯 / Trofeo Caputo)」には、世界数十カ国から数百名のトップ職人が集結します。メインとなる「S.T.G.(伝統的特産品保証)部門」をはじめ、クラシカ部門、グルテンフリー部門など複数のカテゴリーでブラインド審査が行われます。日本人職人は過去幾度となくこの大会で世界一の栄冠に輝いており、日本のピッツェリアの技術水準は現在、ナポリ現地からも「本国を凌駕する情熱と繊細さを持つ」と極めて高く評価されています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。