徳川最後の名君が愛した戸定邸の真相!唯一現存する明治徳川邸の全貌

徳川最後の名君が愛した戸定邸の真相!唯一現存する明治徳川邸の全貌

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実際に現地を訪れた際、絶対に見逃せない戸定邸の見どころは、建物の意匠構造と計算し尽くされた空間美に集約されます。

邸宅は、表座敷(客間)、中座敷、奥座敷(私室)、離れ座敷など、用途に応じて明確に区分された木造平屋建て(一部2階建て)の8棟が廊下で有機的に連結されています。最高級の秋田杉を惜しみなく使用した天井や、節のない長大な一本ものの鴨居、当時輸入されたばかりの貴重な歪みのある板ガラスなど、贅を尽くしながらも派手さを抑えた「侘び寂び」と近代技術の融合が随所に光ります。

特に圧巻なのが、南側に広がる戸定邸の庭園(国指定名勝)です。一般的な伝統的日本庭園とは異なり、昭武が滞仏中に目にしたフランスの邸宅景観を取り入れたと伝わる「洋風の芝生広場」が大胆に配置されています。丸く刈り込まれたコアマキの生垣越しに富士山や秩父連峰を借景とする設計は、和洋折衷の先駆的な名庭として2018年に国の名勝に指定されました。

また、戸定邸の紅葉の見頃を迎える11月中旬から12月上旬にかけては、庭園を囲むモミジやカエデが鮮烈な朱色に染まり、数寄屋建築の木枠越しに広がる景色は、まるで一枚の額縁絵画のような静謐な美しさを放ちます。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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