大手進学塾の入試分析データや、TOEIC L&Rテスト対策講座での解答ログを分析すると、英語学習者が最もミスを多発させているポイントが浮き彫りになります。教育現場の講師陣によるヒアリングでも、次のような学習者のリアルなつまずきが報告されています。
「『彼はクラスの中で一番背が高い』を英訳させると、一定数の生徒が『He is the tallest of his class.』と書いて失点する。日本語の『〜の』という音に引きずられて『of』を安易に選んでしまうのが原因だ」(都内大手進学塾・英語科主任)
また、社会人向けのTOEIC文法における最上級の使い分け(Part 5)でも、この傾向は顕著です。実際にTOEIC受験者のコミュニティや質問掲示板でも、「直後が単数に見えるのに正解がofになっていて納得がいかない」「選択肢にinとofが両方あると迷ってタイムロスする」といった書き込みが後を絶ちません。
TOEIC Part 5では、1問あたり20秒前後での処理が求められます。単語の語彙力があっても、前置詞の論理的識別ができていない受験生は、ここで無駄な長考に陥り、後半の長文読解(Part 7)を解き切る時間を圧迫してしまいます。この「inとofの判別」を無意識レベルの自動処理に引き上げられるかどうかが、TOEIC 600点〜700点の壁を突破する分水嶺となっています。