ネット検索サジェストにおいて「炎上」という不穏なワードが浮上した経緯を辿ると、そこには3つの決定的な誤解が存在していました。
第一の誤解は、「球場内での迷惑行為ではないか」という憶測です。動画の一部でベンチやスタンドの手すりに腰掛けるシーンが切り取られたことから、マナー違反を糾弾する声が上がりました。しかし、元動画を時系列で精査すると、そこは一般のプロ野球スタジアムではなく、貸し切りの草野球場や専用練習場であり、正式な許可を得て撮影された風景であることが確認されています。
第二の火種となったのは、「過剰な肌見せ・性的アピール」への批判です。転載業者が動画のサムネイルに特定のアングルを強調した静止画を採用したことで、タイムライン上で嫌悪感を抱くユーザーが続出しました。しかし、クリエイター本人のオリジナル動画を確認すると、ユニフォームの着こなしに違法性はなく、アスリートとして真摯に練習へ取り組む姿が映し出されているに過ぎません。
第三に、「アカウント乗っ取り・偽アカウントの乱立」です。急上昇に乗じたスパム業者が、本人の写真や動画をアイコンに設定したクローンアカウントを大量生成。「裏アカ公開」「限定動画はプロフから」といった文言で有料アダルトサイトや投資詐欺へ誘導したため、「本人が怪しいビジネスを始めた」と誤認したユーザーが通報運動を起こす事態となりました。切り抜きと無断転載が、本人の名誉を著しく損ねる典型的な二次被害と言えます。